まいにち春野菜。
春はよろこびです。
春の素材をいただくことは、よろこびをいただくこと。
ちぢこまりがちだった体も心も軽やかに解き放たれ、うーんと、ひとつ伸びをしたら。春の野菜を買いに行きましょうよ。
売り場には、明るいグリーンをした春キャベツにアスパラガス、“新”のつく新じゃが芋に新玉ねぎ……それらが手ぐすね引いて、あなたを待っていますから。
夜ごはんのおかずにするだけでなく、お弁当に、お昼ごはんに。どれにも使いましょう。
あなたのもとによろこびが、まいにち訪れますように。
と、いうことで今回は春の野菜の料理アイデア。
2000以上ある茅乃舎の公式ウェブサイト掲載レシピの中から、これぞ!といういちおし春野菜レシピを5品よりぬいて、編集部が作ってみました。
旬の素材をくるっと巻いて
新じゃがとアスパラの玉子焼き
まずはかんたん、お手軽な玉子焼きから。アスパラガス、じゃが芋、玉ねぎを刻んで巻くだけで、食感が弾むリズムを刻み、たちまちルン、と季節を感じるひと品になりました。
そして、だし。定番の茅乃舎だしでも美味しく仕上がりますが、私たちのおすすめなのは椎茸だしなのです。玉子の風味を、より豊かにしてくれます。
さらに「野菜をもっとたっぷり食べたい!」ということなら野菜を増やし、具だくさんオムレツにするのもひとつのアイデア。
堅苦しいルールはありません。どうぞどうぞ、お好きなように。
編集部
入れる野菜は、グリーンピースやそら豆などの豆類や、筍の細切り、菜の花も春らしくておすすめです。具入りの玉子焼きをうまく巻くちょっとしたコツは、拍子切りにした野菜が並行になるよう、箸で少しととのえてあげること。試してみてください。
新じゃがとアスパラの玉子焼き
[材料](2人分)
作り方
- ① じゃが芋は5mm幅の拍子切りに、アスパラ、玉ねぎは薄切りにする。
- ② ボウルに卵を割りほぐし、【A】、①を加え混ぜ合わせる。
- ③ 玉子焼き器に油を熱し、②を数回に分けて流し入れて巻き上げる。
新じゃが芋は、こちらにも活用。
こっくり、シャキシャキ
新じゃがのたらこスパゲティ
まだ残っている新じゃが芋は、たらこスパゲッティに加えてみましょう。
このレシピのグッドポイントは、フライパンがいらないこと。パスタが茹で上がる1分前に千切りにした新じゃがを入れ、いっしょにザルにあげるのです。
もともと相性抜群の明太子とじゃが芋ですが、さらにバターと生クリーム、野菜だしのうまみをプラス。こっくりとしたコクを感じるだけでなく、シャキシャキ感もプラスされ、ひとくち食べるたびに、ワクワクと楽しい気分になります。
単純でしょうか?いいえ、春ですもの。
編集部
冬のじゃが芋と比べて、春の新じゃがは水分が多く、火が通りやすいのが特徴です。長く煮込むのにはあまり向かず、炒めたり焼いたり、今回のようにサッと茹でても。シャキシャキのじゃが芋をおいしく味わえるレシピです。
新じゃがのたらこスパゲティ
[材料](2人分)
- スパゲッティ
- 150g
- 明太子
- 80g
- 新じゃが芋
- 80g
- 野菜だし(袋を破って)
- 1袋
- バター
- 20g
- 生クリーム
- 大2
- 茹で汁
- 大2
- 青しそ
- 3枚
- 海苔
- 適量
作り方
- ① 明太子は薄皮から卵を取り出し、野菜だし、バター、生クリームと混ぜ合わせる。
- ② スパゲッティは袋の表記通りに茹で、茹で上がる1分前に千切りにしたじゃが芋を加え、一緒にザルにあげて水気を切る。
- ③ ①に②と茹で汁を入れて和え、器に盛って青しそと海苔をのせる。
捨てるしかなかった「あの部分」が、救済できます。
甘くてほくほく、
キャベツの芯のだし天ぷら
春キャベツって、スーパーに並ぶ姿からして愛らしいですよね。
キュッとしまった冬の間に見かけるキャベツとは明らかに違う、ふわりとお花のようなルックス、鮮やかなグリーン。葉っぱはやわらかく、炒めものや煮ものだけでなく、蒸しても、生でも美味しい!
あれこれと使い道はありそうですが、ここでご紹介するのは、春キャベツの「芯」の部分。
これを捨てずに、天ぷらにするのはいかがでしょう。
だしと衣をまぶして、油で数分揚げるだけ。ほくほくっとした食感と、濃い甘みとうまみがあいまって、天にも上るおいしさ。
正直な話、材料費はほとんどかかっていません。なのに、こんなにも素敵なごちそうに大変身するなんて。
もてなす相手には、内緒ですよ。
編集部
キャベツの芯は、少し青臭いのが苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、揚げることにより甘みに変わります。カラッと揚げるコツは衣に冷水を使うことと、あまり混ぜすぎないこと。衣に粘りが出てしまうとグルテンが発生して、サクサク感が損なわれてしまいます。少々粉が残ってもいい、というぐらいの気持ちで、サックリと混ぜましょう。
キャベツの芯のだし天ぷら
[材料](2人分)
- 春キャベツの芯
- 100g
- 茅乃舎だし(袋を破って)
- 1袋
- 揚げ衣
- 薄力粉:大5、冷水:大5
作り方
- ① キャベツの芯に2/3量のだしをまぶして、揚げ衣にさっとくぐらせる。180℃に熱した油で揚げる。
- ② 油を切って器に盛り、残りのだしをふりかける。
添えもの、と思っていませんか?
香りにスプリングハズカム!
パセリのチヂミ
いろどりに使うことが多いパセリですが、ここでは主役を張っていただきますよ。
たっぷりみじん切りにしたパセリを、じゃが芋のすりおろし、小麦粉、そして煮干しだしに混ぜ合わせ、生地を作ります。
フライパンに少しずつ流し込み、両面をしっかり焼いたら、できあがり。
食べてびっくり!なのは、パセリの苦みはほとんど感じさせないこと。その代わり、春のハーブ特有のふわっとした青い香りが鼻をくすぐり、食欲を増進させます。
さらに“欲張りバージョン”としてキムチを混ぜたのですが、なかなかよい相性。
これは、当たり!でした。
編集部
パセリの旬がいつかだなんて、あまり意識することがないのでは?実は3月〜5月の春と、秋が旬なんです。パセリと煮干しだし、意外な組み合わせのようですが、パセリの青く強い香りが、煮干しだしの風味ととてもよく合います。すりおろすじゃが芋は、男爵を使うともっちりと仕上がりますよ。
パセリのチヂミ
[材料](2人分)
作り方
- ① パセリはみじん切りにし、じゃが芋は皮を剥いてすりおろす。
- ② ボウルに①と【A】を入れて混ぜ合わせる。
- ③ フライパンにごま油を中火で熱し、②を6等分にして薄く広げ、糸唐辛子を加え、両面に焼き色がつくまで焼く。器に盛り、お好みでぽん酢(分量外)につけていただく。
一番好きなレシピでした。
食感のダンスに酔いしれて
筍の柚子胡椒つくね
最後は、筍を使ったつくねです。このレシピはつくづく出色だと思いました。
まず鶏ひき肉、茹で筍、卵、茅乃舎だし、片栗粉、生姜(チューブ)、柚子胡椒と、すべての材料をそっくりボウルに入れてしまいます。
あとはこねて小判形にし、両面をしっかり焼くだけ。
ふわふわっとした中に、粗みじん切りした筍の“ほりほりっ”とした食べ心地があいまって、口の中でダンスをしているよう。
ごはんのおかずはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりで、大人はみんな好きな味。
春の行楽のお弁当にも、大活躍してくれそうです。
編集部
こちらのつくねにはぜひ、「柚子胡椒」を入れてみてください。九州が発祥の柚子胡椒、実は焼き鳥屋さんなどでも料理やつくねに添えることはありますが、このレシピでは敢えてつくねの中に入れています。シャキシャキとした筍の食感とともに、口の中でふわっと柚子が爽やかに香る、この感覚を味わっていただきたいです。
筍の柚子胡椒つくね
[材料](2人分)
作り方
- ① ボウルに【A】を入れてこね、小判形にする。
- ② フライパンに油を熱し、①を中火で3分焼く。
- ③ 裏返して蓋をし弱火で3分焼き、両面色良く焼く。
春野菜を美味しく食べるのは、もちろん素材をそのまま使うこと。
ただ今回は生地に混ぜ込んだり、衣をまとわせて揚げたりと、ちょっと変わり種の、工夫を凝らした使いかたを紹介しています。
みずみずしくて柔らかいので、どんな食材にも馴染み、かつ存在感はある。そんな主役にも脇役にもなれる、懐の深さも感じました。
ずっと食べても飽きない、バイプレーヤーのような存在なのでした。







